メアリ♪

すっごく可愛らしかったので
久しぶりにレポってしまいました♪


 

満月の夜。

小説の校了を目前にして絶賛執筆中の遼一さんは、
連日の徹夜のせいかソファで
寝入ってしまった。

(最近いそがしくて、あまり2人で
ゆっくりできないけど・・)
(でもこうして寝顔見ているだけで、幸せ)

いつも意地悪な眼差しを注ぐ遼一さんの
目が、今は閉じられている。
そのきれいな寝顔にうっとりと
していると・・

メアリ
『ニャン♪』

ひな
『あっ!ずるい!』

遼一さんの膝の上で丸まるメアリに語りかけると、
嬉しそうにメアリが小さく鳴いた。


 


(遼一さんに擦り寄って!いいなぁ・・)
(・・・私も)

ソファに腰を下ろし、隣で眠る遼一さんを見上げる。

その指は無意識にメアリの背中を撫でていた。

(気持ちよさそう。いっそ私もメアリになって遼一さんに甘えたいな)

そんな事を考えながら、持ってきた
毛布をかけて自らも隣に腰掛ける。
少しだけ傾いている遼一さんの肩にそっと自分の頭を預け、
いつしか私も心地よいまどろみに包まれていった・・

フワリ、ふわりーー

(そこ撫でられると、弱いんです・・)

(あっ・・・やっ・・・ニャッ)

遼一
『へえ、ここが気持ちいいのか』

(ダメ、やめてください、そんなにしたら・・)

???
『ニャーーン』

遼一
『可愛い声じゃん』

長い指が身体を弄ぶ感覚に目を開けると・・


私を愛おしそうに見下ろす遼一さんの姿。

(遼一さん・・・私、もう・・)

???
『ニャン、ニャニャ、ニャン・・・』
(あれ?今のなに?)

???
『ニャ・・』

言葉を発した途端に聞こえる猫の鳴き声に、慌てて周囲を見渡すと・・

ソファで寝入っている自分の姿が飛び込んできた。

(あれは私!?どーゆう事!?)

おきている事態が理解できず、立ち上がろうとすると自分の手が
目に入った。

(え・・肉球・・?)

プニプニの可愛らしい肉球が、自分の手だと理解するのに時間がかかる。

(私・・メアリになっちゃったの!?)

遼一
『ほら、おいで
お前、寝ぼけてるのか?
くくっ・・その驚いた表情、ひなと似てるな』

(私、遼一さんに抱っこされてる・・!!)

(いい匂い・・・・って、違う!どうなってるの?)

ーーペシっ、ペシペシ

肉球の手で頬を叩くと遼一さんの指がそれを止めた。

遼一
『お前ね、なに暴れてんのよ
ほら、こうしてると落ち着くだろ?』

ひな
『ニャー』

遼一
『お前、小さくて柔らかいねえ』

喉をくすぐられて目を細めると、遼一さんの笑顔が間近に迫った。

(・・・こんな表情を拝めるなんて・・・!!)
(遼一さんて一人の時、こんな風にメアリに話しかけてるんだ・・・)

思わず感動で身体を震わせ、遼一さんの甚平から覗く肌に頬を寄せる。

遼一
『震えてるな。寒いのか?』

遼一さんが私の身体を温めるように、撫でてくれる。

(遼一さんの手あったかい・・)

と、その時。

メアリ
『・・・っくしゅん』

ソファで寝てる私の身体がくしゃみをした。

メアリ
『んー・・ムニャムニャ・・・猫じゃらし』

遼一
『ひな?寝てるのか
メアリもひなも俺に擦り寄って・・・』

(もしかして・・私の中にはメアリが入ってるの?)

遼一
『まったく、愛されてるねえ俺は』

ずり落ちた毛布をそっと肩までかけなおすと、遼一さんが『私』の
頬を親指でなでる。

幸せそうに眠りこけている『私』は
まるで猫のように気持ちよさそう声で鳴いた。

メアリ
『ん・・・もっとー』

遼一
『?』

(あんな風に遼一さんの腕に擦り寄って・・!)
(やめてーーー。ちょっと、足がだらしなく開いてるから!閉じて!)

ひな
『ニャニャニャー、ニャニャ、ニャニャニャニャ!ニャン』

一生懸命伝えようとしても、猫の鳴き声しか出て来ない。

メアリ
『リョウイチ・・いつもみたく可愛がって。もっと撫でて?』

遼一
『寝言にしてはリアルだこと』

メアリ
『ニャン、暑い・・。服・・邪魔』

寝ぼけながらメアリは服を脱ごうとする。

(違うんです!あれは私じゃないの・・・!)

訴えかけるように、遼一さんを見上げる。

遼一
『へぇ』

ひな
『ニャ?』

その瞳は、獲物を前にしたように楽しげだ。

遼一
『夜はまだ冷えるから脱ぐんじゃないよ』

そう言って、私の身体に毛布をかけてくれる。

(遼一さん、優しい)

遼一
『・・・校了前だし、さみしい思いをさせたな
終わったら構ってやるから、もう少し我慢しなさいよ』

(そんな風におもっていてくれたんだ・・)

『私』の前髪をそっと持ち上げると、額に優しいキスを落とす。

食い入るように眺めていると、メアリになった私の視線に気づいて
優しく抱き上げられた。

遼一
『今お前が見たことは内緒ね
さてと、ひなをベッドまで運びますか』


ちょこんとソファに降ろされると、遼一さんの腕が『私』の身体を抱き上げる。

ベッドルームに消えていく二人を追ってついていくと・・・



メアリ
『・・・リョウイチ、そこ・・もっと』

遼一
『はいはいはい、それ以上寝ぼけてると本当に襲うから、やめなさい』

(ちょっとーーーーー!なにしてるの?)
(やめてーーーーーーーーーーーーー)

見ていられなくて、肉球つきの手で目を覆うと、ふっと宙に浮く感覚に襲われた。

フワリ、ふわり・・---

(あ・・れ・・・?)


うっすら目を開けると、ほのかな灯りに照らし出された遼一さんに見下ろされていた。

(あ・・・れ・・・?私、戻れたの・・?)

両手を見て、自分の手だと確認する。
嬉しさのあまり、遼一さんの首に抱きついた。

遼一
『そんなに抱きついたら可愛がってあげられないでしょ』

ひな
『良かった!私、元に戻れました!』

遼一
『ん?どーゆう意味?』

ひな
『夢と思われるかもしれないけど、私さっきメアリになったみだいで・・』

遼一
『はい?・・・じゃあさっきのお前はメアリだったて事?』

ひな
『はい・・』

遼一
『だからあんな積極的だったのか?』

ひな
『そ、そうなんです・・』

遼一さんの口元がわずかに上がり・・鋭い思惑を秘めたように微笑む。

遼一
『じゃあせっかくだし、続き、する?』

ひな
『え?』

遼一
『最近我慢してたし、お前が欲しい』

遼一さんの顔が近付いて、目を閉じかけた時ー。

メアリ
『ニャーン』

ベッドの足元にメアリの姿を捉えた。

ひな
『メアリ!』

遼一
『!?』

思わずガバっと起き上がり、メアリをそっと抱き上げる。

ひな
『良かった。メアリ、元に戻ったね
夢だと思うけど、もう猫になるのはこりごりだよ』

遼一
『・・・・・
おーい、ひなさん?俺のこと見えてます?
・・・ったく、メアリしか眼中にないな』

???
『なんだ・・・?急に目眩がしたと思ったら・・・って、俺の手に肉球?どうし・・・』

振り向くとフワフワの尻尾が俺の意思に応じて動いた。

メアリ
『ひな・・・』

さっきまで座っていたベッドの上に『俺』がいる。

(・・・嘘だろ)


 


遼一
『ニャ!!』

ひなを引き寄せて抱こうとしている『俺』に思わず飛びかかった。



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これ無料なんだけど続きあるんだよね???

よくわかんないけど可愛いWハート




陽菜love

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