★二人で・・*+☆+*――特別捜査密着24時 桐沢洋X一般人


『な、なんでこうなるんだろう?』

『あっー!!!!!・・・・・・・・・・・』
 
 
ここは桐沢さんの部屋のキッチン

わたしは料理本を片手に野菜やらお肉やらと格闘していた・・・・・
 

週末の昼間

桐沢さんからメールが届いた

今日は早く帰れそうだから

陽菜に会いたい

たった2行のシンプルなメール

でも桐沢さんの愛がいっぱい詰まっていて

わたしは急いで合鍵を持って桐沢さんの部屋へと向かった
 
 
 

そして現在に至るわけだけど・・
 
 

私は自分に嫌気がさしていた

昔から料理は得意ではない

一人暮らしするようになってそれなりに料理はして来たけど

いつも簡単なメニュしか作ったことなかったし・・

やっぱり丼ぶりとかカレーとかにすれば良かったかな・・

そんな事を考えているとドアの開く音がした

『帰ってきちゃった・・』

久しぶりに会えると楽しみにしていたのはここに来るまで・・

今は出来れば帰ってきてほしくなかった

『陽菜?いるんだろ?』

『うん・・・桐沢さん、お帰りなさい』

わたしの暗い表情を見て驚いた桐沢さんは

『どうかしたのか?』

『・・・・・・・・・・・・』

『陽菜?』

わたしの視線の先を追うように桐沢さんがキッチンに目を向けた

『こりゃ凄いな』

『・・・ごめんなさい』

『なんで謝るんだ?』

『だって・・料理もまともに出来ないなんて情けなくて・・』

もう私は泣きそうだった・・

『なんだ、そんな事で落ち込んでたのか?』

『そんな事って・・』

『ん?いいだろ別に、今から一緒に作れば』

『うん・・でも桐沢さんのために美味しご飯も作れないなんて』

『そんな落ち込むなよ?俺のために作ってくれる気持ちだけで嬉しいんだぞ?』

『・・・・帰ってくるまでに作っておきたかった・・』

『ほら、作るぞ?』

『うん・・』

『陽菜?』

『はい・・』

『陽菜が苦手な事は俺が手伝えばいい、お互い苦手な事は補えあえばいい』

『でも・・桐沢さんは何でも一人でできちゃうし』

『そうでもないさ、こんな事は陽菜がいないと出来ないだろ?』

そう言って私の唇に優しいキスを落とす

『っ!!』

『な?』

『桐沢さん・・』

『まだあるぞー!こんな事も俺一人じゃ出来ない』

『んっ・・はぁっ・・・・・』

『こっちも陽菜がいないと出来ない』

『やぁっ・・・んっはぁ・・・っ・・・・』

『陽菜がいないと出来ないことばかりだぞ』

『もうっ!』

『ハハッ やっと笑ったな、その笑顔も陽菜がいないと見れない』

『桐沢さん、ありがとう』
 
『おうっ!じゃあ作っちまうか』

『うん』

それから二人で料理を作って

二人で食事して

二人で後片付けして

二人で熱い夜を過ごして
 

きっと夢の中でも桐沢さんと一緒かも知れない

そんな事を考えながら

幸せな気持ちで眠りにつく・・

ありがとう、桐沢さん・・・・・
 
 
 

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

頑張ってるけど料理は苦手なのー!!!
 

陽菜love

特別捜査密着24時 ドラック王子とマトリ姫 スタンドマイヒーロー 桐沢洋 野村忠信 渡部悟 関大輔 服部耀 廣瀬遼一 恵庭広樹

0コメント

  • 1000 / 1000