二人とも仕事が早く終わったある夜
桐沢さんの部屋でのんびりとテレビを見ていた
いつものソファに座る桐沢さんの隣
横からぎゅっと逞しい躰に腕を回して
猫のように甘えていた
こんな時間が本当に幸せで
少し下から見上げる桐沢さんの顏はとても綺麗で
仕事の時とは違う
優しくて甘い顔を見ているのが好きなんだけど
そっと桐沢さんの顎を触ってみた・・
テレビを見ていた桐沢さんは驚いて
『うおぅ』
と変な声をあげる
『ご、ごめんなさい』
『どうしたんだ?』
『昼間・・野村さんに聞かれたのでつい・・』
『野村に何言われたんだ?』
『そ、そんなに怖い顔しないでくださいよぉ』
『悪い、くせだ、で?』
『もし桐沢さんに顎鬚が生えてたらどうするの?って聞かれて・・』
『はぁ!??』
『で、ですよねぇ・・急に聞かれたから驚いたんですけど・・』
『で、何て答えたんだ?』
『そ、そりゃあ・・あ、アレですよ・・』
『ん?言えねーのか?』
『ど、どんな桐沢さんでも変わらず好きになってますって答えましたっ』
『・・・・・・・そ、そうか』
『そ、そうですよ!!当たり前です!!!』
『・・・・・・』
『無言で照れないで下さいっ!!』
『悪い、でもなんで顎鬚なんだ?』
『あ、なんか私をからかって遊んでるみたいですよ?じゃあ俺が顎鬚剃っても付き合えないの?って聞いてきたから』
『あの野郎、ったく』
『野村さんって本当に面白いですよね~私のことからかって楽しんでるなんて』
『いや、お前口説かれてるんだよ野村に』
『まさか!!ありえないです』
『野村は女なら誰でもいいからな』
『誰でも・・・??』
『あっ・・』
『むぅ、誰でも・・』
『いや、そういう意味じゃねーぞ・・』
『あーそうですか!!私、やっぱり顎鬚好きだなぁ~ワイルドだもんねー!!かっこいいよねー!!!!!』
『お、おい陽菜』
『野村さんの顎鬚はパーフェクトだよね、うんうん』
『お、俺も顎鬚生やすか?』
『・・・・・・・・・ぷっ』
『なんで笑うんだ』
『・・・ぷぷっ、アハハ、なんで疑問系なんですか?』
『う、うるさいっ、必死なんだよ』
『ふふっ、桐沢さんは今のままで素敵ですよ?誰にも負けないくらいかっこいいです』
『そ、そうか・・あーくそっ』
『??』
『なんで俺の彼女はこんな可愛いのかと思ってな』
『か、可愛い!???』
『誰にも見せたくねぇ、二課の奴らにも野村にも』
『んっ・・き、桐沢さんっ』
『俺の腕の中に閉じ込めておきたい・・・』
『もうっ、心配性なんだから・・そんな事しなくてもずっと桐沢さんに夢中だよ?』
『どれだけ俺を喜ばせれば気が済むんだ』
『んぁ・・・ふぅ・・・』
『この唇も・・この白くて綺麗な肌も・・お前の全てが欲しい』
『ぜ、全部・・桐沢さんだけだよ?』
『陽菜・・』
『あ・・はぁ・・あっ、んっ・・・』
桐沢さんの熱に躰が、思考がとろけていく
全てを桐沢さんに委ねて深い快楽に身をまかせた・・
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ばかっぷる!!!
(。´pq`)
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