明日から三連休
私はいつものように桐沢さんの部屋を訪れていた
夕飯を食べて後片付けをして
会えなかった時間を埋めるように色んなことを話していた
『今日いつも遅くまで仕事している上司が定時で帰ったんですよ』
いつものソファに二人並んで座り桐沢さんにしがみつくようにして話をする
私の頭を撫でてくれる大きな手が気持ちいい
私ばかり話をしてしまってるけど桐沢さんは真剣に話を聞いてくれる
『珍しいねって皆で話をしてたら今日はいい夫婦の日だから奥さんとディナーに行くみたいでね』
『普段は仕事一筋って感じの上司だから、そういう記念日を大切にしてるなんて意外だなと思って』
『なんか憧れちゃうなって皆で話をしてきたんですよ』
『そうか、俺もいい夫婦の日覚えておかなきゃな…そういうの疎いからな』
『え?』
『ん?1122でいい夫婦の日だろ?』
『そ、そうですけど…』
『何でそんな驚いた顔してるんだ?』
『だ、だって夫婦とか言うから…』
『おっ、そ、そうだな…悪い』
そう言って赤い顔をする桐沢さん
『ふふっ、慌てすぎですよ』
『う、うるさいっ』
『あはは、ふふ』
笑った私の顔を上に向かせてキスが落ちてきた
『んっ…』
『お前といい夫婦の日を一緒にお祝いするの楽しみだな』
『!!そ、それって』
『いつも言ってるだろ?俺にはお前しかいないって』
『桐沢さん…嬉しい、あっ…んんっ、はぁ、あ、んん…っ』
『陽菜、愛してる』
その一言は普段の桐沢さんからは想像できないほど甘くとろけそうな
『愛してる』
幸せで…
言葉にならない想いを桐沢さんに伝えたくて
甘いキスに応えようと
愛しい人の首に腕をぎゅっと回した
愛しい人の首に腕をぎゅっと回した
(私も…愛してます)
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