こちらのお話は2013年に書いたんですけど
昨年末のお話になっています!!
これが2012年最後のデートってゆう設定です・・・
デートっても部屋だけどねw
『桐沢さーん、これはどうしますか?』
『おー、どれだ?』
『これです』
『それは捨てるか、もう随分使ってねーからな』
『じゃあゴミ袋行きですね』
今年もあと僅かというある日の夜
私は休みを利用して桐沢さんの部屋の大掃除を手伝っていた
大掃除といっても生活感のない桐沢さんの部屋
そんなに片付ける所はないんだけれど・・・
ふと寝室の片隅にあるチェストに目を向ける
桐沢さんから合鍵をもらう関係になってから一緒に買いに行ったチェスト
俺の部屋には余分な物は何もないから
そう言って買ってくれたチェスト
最初はほんの少ししか入れるものがなかったけれど
その中が私の物で埋まっていくのが嬉しくて
私は掃除の手を止めてそんな事を考えていた
『おーい陽菜?どうした?』
『あ、ごめんなさい』
『疲れたか?』
『ううん、違うの・・・これ』
『これがどうかしたのか』
『うん、桐沢さんの部屋に私の物が増えていくのが嬉しいなって』
『そうだな・・・俺の部屋なんて生活感もなくて無機質だったけど…お前が来てから温かみが増えたっつーか』
『へへ、そうかな?』
『これでお前が毎日ここに居てくれたらもっといいんだけどな』
『え!?毎日??』
『でも二人で暮らすにはここじゃ狭まいか?』
『!!』
『ん?なんだそんな驚いた顔して』
『だ、だって・・・二人で暮らすって・・・』
『結婚したら二人で暮らすだろ?』
『!!!』
(な、なんでこの人はそんなことをサラッと言うんだろうか・・・)
『何か変なこと言ったか?』
(しかも無自覚・・・心臓に悪い・・・・)
『け、結婚・・・』
『ん?・・・あ・・・い、いや・・アレだそのーなんつーか』
自分が口にしたことに気付いたのか
桐沢さんは急に照れだして
『ふふっ・・・そんなに照れないで下さいよっ・・・ふふっ』
『う、うるさい・・・笑うなっ』
『嬉しいです、私・・・普通にサラッと言ってもらえて』
『そ、そうか』
『はいっ、ありがとうございます』
『いや、お礼を言うのはこっちだ』
『どうして?』
『お前と付き合うようになってからここに帰ってくるのが楽しみになった』
『桐沢さん・・』
『なかなか一緒に過ごせなくて悪いと思うけど、お前が週末に来てくれてた存在が確かにあるのが嬉しいんだ』
『ほんと?私、桐沢さんの役に立ててるんだね・・嬉しい』
『当たり前だろ?いつもありがとな』
『うん・・今年もあと少しで終わっちゃうね』
『あぁ、今年はお前に出会えた事が一番嬉しいよ』
『私も・・・桐沢さんに出会って恋をして、いつもたくさんの愛をありがとう』
『陽菜・・・』
『んっ・・・』
桐沢さんからのキスを受け入れてた時にはすでに私の躰はベッドに倒されていて
『だ、ダメですよ・・まだ掃除の途中だし・・・あっ・・・んんっ』
『掃除はもう終わりだ』
『んっ・・・』
ダメだよ・・・って言おうと思ったけれど
桐沢さんの言葉に、キスに、躰は熱くなって
ただ身をまかせていく
今年最後の熱い夜は始まったばかり
なんでこれ年末に書かなかったんだろうww
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