桐沢さんX一般人設定ですので
苦手な方はごめんなさい☆
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陽菜side
今日はハロウィン
桐沢さんが休みというので
約束をして部屋へ来てもらった
仕事終わりだから凝ったものは作れなかったけど
一緒に夕飯を食べて、買って来たパンプキンケーキを食べて
ソファに座ってゆっくりしてるんだけど
(よし・・今かな?)
『桐沢さん、ちょっと座って待ってて下さい』
『ん?どうした?』
『えへへ、ちょっとね』
『・・・??』
(よし・・・これで大丈夫かな?)
鏡で全身を確認する
(うん、少し大胆だけどハロウインだもんね)
部屋を出てソファに座る桐沢さんの前に立つ
『トリック オア トリート!!!!』
『・・・・・・・・・・・』
『あれ・・?桐沢さん、ハッピーハロウィン!!!!!』
(あれ?)
私の格好をみた桐沢さんは何故か無言で・・
私はというとこの日の為に通販で買ったミニスカポリスのコスプレで
ミニスカポリスといってもそこはコスプレなので
白い超ミニスカに、上はバストの下までしかないYシャツで
帽子と黒い手袋にピストルと手錠も付いていて・・
(すごく決まってると思ったんだけどな・・)
『あのぅ・・桐沢さん?』
『・・・・お、お前その格好』
『これミニスカポリスのコスプレだよ?ハロウィンだからこんなのもアリかな?と思って』
『そ、そうか・・いやすごく可愛いというか色っぽい・・』
『本当?良かった、桐沢さんが刑事だからこれ着てみたかったんだ、ふふっ』
『どう?似合うでしょ?』
そう言って得意げにおもちゃの銃を構えてみたりして
『お前誘ってんのか?』
『えぇぇぇ?違いますよっ!!ダメですよ、まだ続きがあるんですから』
深呼吸をして桐沢さんの前に立つ
『桐沢洋、私のハートを盗んだ罪で逮捕します』
桐沢side
ハロィンのコスプレとかで白のミニスカポリスの陽菜が俺の前に立つ
(これ、ヤバイだろ・・・色っぽすぎるつーの)
俺はどこか可愛くて、でもすごく色っぽい陽菜の格好に言葉が出なくて
アイツは嬉しそうにおもちゃのピストルを構えたりして
ふと真面目な顔をして俺の前に立つ
そして
『桐沢洋、私のハートを盗んだ罪で逮捕します』
おもちゃの手錠がカシャンと音を立てて俺の右手にはまった
さっきまでのふざけた顔の陽菜はそこにはいなくて
俺を見つめるアイツの瞳はゆらゆらと揺れていて
『絶対逃がさないんだから・・・絶対、離さないんだから・・』
『陽菜・・』
『一人にしたら許さないんだから・・私の前からいなくなったら許さないんだから・・ずっと傍にいてくれなきゃ・・・ずっと・・』
泣きじゃくる陽菜をそっと抱きしめてやる
『どうした?』
『ふぅ・・・ひっ・・・く・・・だ、だって・・桐沢さん・・いつも心配で・・危険と隣り合わせって事は分かって・・・けど・・・でも心配で・・』
俺のことを心配する陽菜を安心させてやるように
『陽菜?こっちを見ろ』
そう言って頬を両手で安心させるようにつつんでやる
強張っていた躰から力が抜け俺にしがみ付いてきた
『ごめんなさい・・』
『謝るな』
陽菜がここまで本音を言ってきたことは無かった
いや、俺が言わせる場所を作ってやれなかったのかも知れない
俺はもう片方の手錠を陽菜の左手にはめた
『桐沢さん?』
『陽菜のハートを盗んだ罪は一生かけて償う、俺はお前の前からいなくならない、絶対』
『うん・・・』
『逃げたりしないさ・・ずっとお前と一緒だ』
『桐沢さん・・』
『悪かったな・・不安にさせて』
『ううん、これ・・鍵あったかな?』
『鍵なんていらないだろ、今日は・・いや、一生離さない』
陽菜side
感情が昂って思わず言ってしまった言葉を後悔する
言うつもりじゃなかったのに・・
けれど桐沢さんは何の迷いもなく
『陽菜のハートを盗んだ罪は一生かけて償う、俺はお前の前からいなくならない、絶対』
そう言ってくれた
これからも不安は消えない・・
どんな時でも桐沢さんを心配するだろう・・・
でも桐沢さんという存在が私に勇気をくれるのも事実だから
桐沢さんと私の手が手錠で繋がっている
ううん、手錠なんてなくても心が繋がっている
ハロウィンの夜に桐沢さんから聞いた言葉
絶対忘れないよ
『桐沢洋、私のハートを盗んだ罪で逮捕します』
『陽菜のハートを盗んだ罪は一生かけて償う、俺はお前の前からいなくならない、絶対』
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HappyHallowe'en
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