それは桐沢さんの部屋に泊まったある日の夜中
『やだっ・・・一人にしないで!!!!!』
自分の叫び声に驚き目を覚ます
腕は無意識に伸びていて
息は『はぁはぁ』と乱れていた・・・
『陽菜どうした??』
隣には心配そうに私の顔を覗き込む桐沢さんがいた
『はぁ・・・っ・・・夢・・・?』
『怖い夢でも見たか?』
『・・・・・・・・・』
言葉に出来ないでいると桐沢さんは
私を安心させるように『大丈夫だ』と言いながら
大きな手で力強くずっと私の手を握ってくれている
最近は見なくなった夢
桐沢さんには話をしていないずっと前の出来事
小さい時に母親を亡くしている私は
何かあると決まって同じ夢を見ていた
『暗闇に一人きり・・・・ずっと呼んでるのに・・・っ・・・』
ぽろぽろと涙が頬をつたう
『大丈夫だ、俺がずっと傍にいるから』
『ほんとに?』
『あぁ、約束する』
私がどうしてこんなに怖がっているのか
理由も聞かずにただ傍にいて温もりをくれる桐沢さん
あの時は誰も掴んでくれなかったこの手・・・
今はこうして温かく、力強く掴んでくれる人が私にはいる
『安心する・・・』
『絶対離さないから安心して眠れ』
『うん・・・約束だよ?』
『あぁ、約束する』
繋がれた手と手を確認してそっと瞳を閉じる
人は一人じゃない
誰だって誰かにとって大切な存在なんだから
伸ばしたその手を温かく包んでくれる人が
きっとみんなにもいますように・・・
そう願いながら
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
今日で東日本大震災から2年
少しでも早い復興を、幸せを
心から願います。
2013.3.11 陽菜
『やだっ・・・一人にしないで!!!!!』
自分の叫び声に驚き目を覚ます
腕は無意識に伸びていて
息は『はぁはぁ』と乱れていた・・・
『陽菜どうした??』
隣には心配そうに私の顔を覗き込む桐沢さんがいた
『はぁ・・・っ・・・夢・・・?』
『怖い夢でも見たか?』
『・・・・・・・・・』
言葉に出来ないでいると桐沢さんは
私を安心させるように『大丈夫だ』と言いながら
大きな手で力強くずっと私の手を握ってくれている
最近は見なくなった夢
桐沢さんには話をしていないずっと前の出来事
小さい時に母親を亡くしている私は
何かあると決まって同じ夢を見ていた
『暗闇に一人きり・・・・ずっと呼んでるのに・・・っ・・・』
ぽろぽろと涙が頬をつたう
『大丈夫だ、俺がずっと傍にいるから』
『ほんとに?』
『あぁ、約束する』
私がどうしてこんなに怖がっているのか
理由も聞かずにただ傍にいて温もりをくれる桐沢さん
あの時は誰も掴んでくれなかったこの手・・・
今はこうして温かく、力強く掴んでくれる人が私にはいる
『安心する・・・』
『絶対離さないから安心して眠れ』
『うん・・・約束だよ?』
『あぁ、約束する』
繋がれた手と手を確認してそっと瞳を閉じる
人は一人じゃない
誰だって誰かにとって大切な存在なんだから
伸ばしたその手を温かく包んでくれる人が
きっとみんなにもいますように・・・
そう願いながら
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
今日で東日本大震災から2年
少しでも早い復興を、幸せを
心から願います。
2013.3.11 陽菜
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