大きな雨音で目が覚める
(また雨かぁ・・)
大きくため息をつくと隣で眠る桐沢さんが
ぎゅっと後ろから手を伸ばし抱き締めてきた
『桐沢さん・・?起きたの?』
そう問いかけてみても返事は返ってこない
(疲れてるもんね、もう少し寝かせてあげよう)
そう思った私は桐沢さんの腕から抜け出そうと身をよじった
(ん・・?)
何故かぎゅっと力の入る桐沢さんの腕
耳を澄ませてみても後ろからは桐沢さんの規則正しい寝息が聞こえる
(ふふっ、桐沢さん無意識なのかな?)
私は桐沢さんの腕の中幸せな気持ちで
もう一度目を閉じた・・
そして目を覚ますと・・
(あれ・・?)
(んっ・・やぁ・・)
起き掛けで声は出なかったけど
さっきまで腕に抱かれていたはずなのに
その愛しい人の手は何故かふたつの膨らみを
下から上へと・・
『き、桐沢さん?!??』
慌てて振り返れば急に唇に感じる熱い吐息
『んっ、やぁっ』
『おはよう』
『んっ、桐沢さん・・朝ですよ?ひゃぁ、どこ触ってるんですか?』
『ん?お前がなかなか起きないから』
『一回起きたんですけど桐沢さんが眠ってたからってやぁ・・ちょ、ちょっと桐沢さんっ』
『お前の綺麗な背中見てたらスイッチ入っちまった』
『んぅ、はぁっ ダメです!朝からっ、んっ』
『今日は久しぶりの休みだし、外は雨だし もっとお前を感じたい』
(うぅ・・その顔は反則だよー)
桐沢さんのスイッチの入ったその色っぽい顔に
私は降参してそっと首に腕を回した
『あんなに愛し合ったのにまだお前が足りねぇ』
『あっ・・私も・・んっ・・もっと桐沢さんが欲しいっ もっと愛してっ』
『・・・・・・』
『桐沢・・さん?』
『お前・・どれだけ俺を惚れさせれば気が済むんだ』
『あぁっ、はぁぁっ』
私たちは大きな雨音をききながら何回も愛を確かめあった
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