桐沢さんと野村さん出て来ますが
x桐沢さんです☆
陽菜side
『え!!?????』
(ウソでしょ???野村さんが桐沢さんを・・)
私はその場に呆然と立ち尽くした・・
野村
(アレ・・・ここ笑うとこなんだけどな・・?)
『陽菜ちゃん?』
『あ、あの・・失礼します』
野村
『え?陽菜ちゃん!!』
私は野村さんの声を振り切るようにその場を後にした。
『はぁはぁ・・・ウソだよね・・・そんな・・』
私は仕事に戻ってもさっきの野村さんの言葉が頭から離れなかった。
冷静に仕事を・・と思っても頭ではさっきの野村さんの言葉を思い出してしまう。
桐沢side
『白崎、この資料を総務まで届けてくれないか?』
陽菜
『・・・・・・・・・・・・・』
(あいつ・・・ボーッとしてどうしたんだ・・?)
『白崎?』
陽菜
『え?は、はははいっ、なんでしょうか』
『この書類を・・って白崎顔色悪いけど大丈夫か?』
陽菜
『は、はい・・・えっと、総務ですね?行ってきます・・』
(どうしちまったんだ、アイツは)
陽菜side
桐沢さんから頼まれた書類を総務に届ける途中に野村さんを見かけた。
(・・・・・・・・・・女の子と楽しく話してるのはカムフラージュなのかな?・・・・)
(野村さん・・本気なのかな?)
そんなことを考えながら野村さんを見つめていると・・急にこちらを向いた野村さんと目があった。
野村
『あ、陽菜ちゃん。さっきの話なんだけど』
『・・・失礼します・・・・』
やだ!!今は聞きたくない・・・急に言われても困るよっ!!
私は急いでその場から離れた・・
野村side
(ヤバいな・・陽菜ちゃん、本気にしちゃったかな・・桐沢に殺されちゃう)
野村は急いで特命二課へ向かった。
『桐沢いる?』
八千草
『ボスなら席外してますよ』
『すぐ戻る?』
八千草
『特に何も聞いてないですけど?』
『戻ったら俺が急用だって伝えて?』
八千草
『リョーカイです』
(桐沢もそうだけど陽菜ちゃんのことも探さなきゃ)
それから何度も特命2課に行ったけど、桐沢と陽菜ちゃんには会えなかった。
(ますますヤバいな・・・・素直な陽菜ちゃんには刺激が強すぎたかな・・)
桐沢side
今日の陽菜は少しおかしいな・・
何かあったのか・・
俺はいつもと様子の違う陽菜を心配していた。
陽菜side
聞き込みを終えて花井さんと二課に戻ると桐沢さんしかいなかった。
『ただいま戻りました』
桐沢
『ご苦労さん』
花井
『ボス、今日は用事があるのでこれで失礼させてもらいます』
桐沢
『おお、お疲れさん』
(え・・・?花井さん帰っちゃうの?ど、どうしよう・・桐沢さん二人きりなんて・・)
桐沢
『陽菜、今日はどうしたんだ?』
急に名前で呼ばれてビクッと肩を震わせてしまった・・。
桐沢
『陽菜・・?』
『あ、あの・・・・えっと・・・・・・あ、私も用事があるので失礼します』
私はバッグを手に急いで二課を後にした。
『はぁはぁ・・・・』
(あー、もう・・・どうしたらいいの?明日から仕事に来るの困っちゃうな・・)
桐沢side
『陽菜!!』
俺、何かしたか?
考えてみたけど何も思い当たる節がない・・
(ちっ・・・追いかけるか)
俺は陽菜を追いかけようとドアを開けたら
野村が駈け込んで来た。
野村
『あ、桐沢!!探してたんだ。陽菜ちゃんは?』
『陽菜?今帰ったとこなんだが・・』
野村
『陽菜ちゃん、何か変じゃなかったか?』
『・・・・お前!まさか陽菜に何かしたんじゃないだろうな』
野村
『・・・・・・・』
『・・・お前!!!』
野村
『悪い、桐沢!!とにかく陽菜ちゃんを探さないと』
『だからなんでお前が陽菜を探すんだ』
野村が二課を出て走り出すのを見て慌てて俺もその後を追った。
警視庁を出たところで、陽菜を見つけた。
『陽菜!!』
野村
『陽菜ちゃん!!』
『なんでお前も陽菜にこと呼ぶんだ、おい!!』
野村
『いや・・・昼休みに屋上で陽菜ちゃんに』
『お前、まさか陽菜のこと』
俺はそう言いながら野村の胸ぐらをつかんでいた。
野村
『違う!!今日はエイプリルフールだからつい・・』
『はぁ・・?つい?』
陽菜side
警視庁をでたところで二人に呼ばれた。
桐沢
『陽菜!!』
野村
『陽菜ちゃん!!』
(え・・・・?やだっ・・・・二人で追いかけてきたの?)
どうしよう・・そんな二人から言われるの・・・???!!???
そんな・・・・・
私は二人から逃げるように夢中で走り出した。
『はぁはぁ・・・・やだよ・・・そんなの・・・・でも本気なら・・・』
桐沢side
『あ・・・・』
野村
『あ・・・・マズイ』
『だから何なんだよ!!野村!!』
そう問いかけると野村は陽菜を追って走り始めた。
『おいっ!!なんでお前が追いかけるんだっ・・・ったく!!』
俺も野村を追うように走り始めた。
陽菜side
私に追いついた時には二人とも息をきらしていた。
もちろん全力で走った私も・・
『はぁはぁ・・・・・』
桐沢
『はぁっ・・陽菜、なんで俺から逃げる?』
『だって・・・桐沢さん・・・・私と別れようとしてるんでしょ?』
桐沢
『はぁ?』
『気持ちは分かるんです・・その・・恋愛は自由だし、桐沢さんがそうなら、それはしょうがないかと・・でも心の準備ができないっていうか・・』
野村
『陽菜ちゃんごめん!!』
『そんな・・野村さん、謝らないでください。しょうがないですよ・・』
野村
『いや、陽菜ちゃん。そうじゃなくて』
桐沢
『いや、陽菜も野村も何の話してるんだ?お前らまさか・・俺に隠れて付き合ってるとか・・じゃねぇよな?』
『えっ・・・・・?』
桐沢
『はっ・・・・?』
その時野村さんが急に頭を下げた。
野村
『陽菜ちゃん、本当にごめん!!!!!』
『え・・・・・?』
野村
『昼間に陽菜ちゃんに話したことは全部嘘なんだ・・』
『あ、そうなんですか。ウソだったんですか・・』
『え・・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!』
桐沢
『お、おい陽菜・・』
野村
『本当にごめん・・まさか本気にすると思わなくて』
『・・・・・・・・・う・・・・・・・・そ・・・・・・・・・・・・?あはは・・・は・・・・・・はは・・・・・・』
桐沢
『おい、野村?何が嘘でお前はなんで謝ってんだ?』
野村
『いや、いつも洋くんと陽菜ちゃんがアツアツだから、ついね・・・からかいたくなっちゃって・・・なんて・・・・あはは・・・悪い、桐沢。許せ』
『嘘だったんですか・・・・野村さん!!!!!!!酷いですよっ!!!!もうっ!!!!!』
『私、本気で悩んだんですよ・・お二人のこと大好きだから・・』
桐沢
『はぁ?二人のこと大好きって陽菜・・』
『あ、違うんです。好きなのは桐沢さんだけですけど、二人の関係が好きだったので・・』
桐沢
『ちょっといいか?俺だけ話が見えないんだが・・いったい野村は何を陽菜に言ったんだ?』
野村
『・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・それは・・聞かないほうが桐沢さんのためかな・・と・・・』
野村
『いや、俺もう覚悟できてるから・・いいんだ・・実はな・・』
桐沢
『・・・・・・・・・・・・』
野村
『陽菜ちゃんに俺が桐沢を本気で愛してるって言ったんだ』
桐沢
『はぁ!!????!!お前!!』
野村
『だからごめんって!!』
桐沢
『ごめんじゃねーだろ!!言っていいことと悪いことがあるだろっ・・・・ってまさかお前・・・本気で俺のこと・・・?』
野村
『まさか!!今日はエイプリルフールだからね・・つい遊び心で・・』
桐沢
『エイプリルフール・・・って、それで陽菜は俺を避けてたのか?』
『はい・・・野村さんに騙されてしまいました・・』
桐沢
『ったく、陽菜も何で野村の言うことなんて信じるんだ』
『桐沢さんだって、今野村さんのこと信じてましたよね?』
桐沢
『・・・・・・・・・・・・』
野村
『・・・じゃあ俺はこれで・・』
桐沢
『おいっ!!野村っ!!!!!!!』
野村
『洋くん、陽菜ちゃんごめんねー!今日はエイプリルフールだから。それにしても二人とも似た者同士だねー!!他の人に騙されないようにね』
そう言って歩き出した野村さん。
桐沢
『ったく・・・・・アイツには何かしてもらわねーとな』
『はぁ・・・そっか、今日はエイプリルフールでしたね』
そう呑気に言う私に・・
桐沢さんは急にキスをしてきた。
『桐沢さん・・』
桐沢
『ったく、陽菜がおかしかったから心配してたんだぞ?』
『ごめんなさい・・』
桐沢
『いや、陽菜が悪いわけじゃないな。それにしても俺と野村の関係を疑ったのか?』
『だって・・・二人とも仲がいいから・・私ヤキモチ妬いちゃうときもあるくらいだし』
桐沢
『俺と野村にか?』
『・・はい・・・・・なんか二人信頼しあってて言葉がなくても会話ができるし・・私も桐沢さんとそうなりたいっていうか・・頼りにされたいっていうか・・・』
桐沢
『陽菜・・そんなこと想ってくれてたのか?』
『は、はい・・・・』
桐沢
『野村には振り回されたけど、陽菜がそんなこと想ってたなんて知れたし・・しょうがない許してやるか』
『ふふふっ。やっぱり二人は仲良しですね』
そう言って桐沢さんを見るとすごく優しい目をしていた。
今日は野村さんのせいで大変な思いをしたけど・・
大好きな桐沢さんの、大好きな野村さんだから・・
私も許してあげよう。
エイプリルフールか・・・・。
**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**:;;;;;:**☆**
すいません あはは・・・・・(。´pq`)
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