桐沢さんX一般人設定です!!
こちらは前に同じタイトルでお話を書いていますが
今回はX一般人設定になっています!!
『なんだ眠れないのか?』
『ごめんなさい、起こしちゃいましたか?』
『いや、仕事のことか?』
『うん、まぁ・・そうかな』
『なんかあったか?』
『ううん、大丈夫だよ』
『お前は嘘が下手だな』
『!!そ、そんな事ないよ・・ただ考えごとしてただけで』
『俺には話せない・・か』
『そんなこと・・桐沢さんだって仕事の事は何も話さないよね?』
『俺は職業柄、無理だからな』
『・・・・・・・・・じゃあ私も企業秘密だから』
『ったく、可愛くないな』
『むぅ・・いいもん、別に可愛くなくても』
『ほら、こっち来いよ』
『やだ』
いじける私の頬を引っ張る桐沢さん
『いたいれす』
『笑えよ、陽菜には笑顔の方が似合うぞ』
『・・・・・・・・うん』
『仕事、辛いのか?』
『そんなこと・・自分で選んだ仕事だから、好きだけど・・』
『だけど?』
『うん、女性だからとか若いからとか・・それだけで決めつけられることもあって・・』
『そうか・・でもな』
『待って!!その先は言わないで下さい』
『なんでだ?』
『大丈夫です!!仕事の愚痴は言いたくないし、それに何をするべきか答えは出てるんです』
『そうか・・』
『桐沢さんの顏みたら少しだけ甘えたくなっちゃいました』
『いくらでも甘えて欲しいけど・・お前がそう言うなら、頑張れよ』
『はいっ!!あ、桐沢さん・・ひとつだけお願いがあるんですけど』
『おう、なんだ』
『にゃんにゃんしてもいい?』
『はぁ!??にゃんにゃん、か?』
『うん・・甘えたいの』
『・・・・・・・・』
『ふふっ、まだ何もしてないのに照れないで下さいよ、アハハ』
『う、うるさい』
私は桐沢さんの膝にちょこんと座り
その逞しい胸に顔をうずめる
大好きな匂いと
あたたかいその温もりに
私のちっぽけな悩みはすぐに溶けていき
ただなんとなく話を聞いてもらうだけで
こんなに前向きになれる
こんなに幸せな気持ちになれる
『桐沢さん・・大好きだよ』
『俺の方が好きだ』
『私の方が大好きだにゃん』
『にゃんってお前・・・』
『どうしたにゃん?』
『おまっ、にゃんにゃん言うな、我慢できなくなるだろ』
『我慢してるんですか?』
『まぁな、弱った陽菜を抱くのは好きじゃないんだ』
『ありがと・・』
『はやく寝ろよ』
『うん・・桐沢さん、あったかい・・・・・・』
夢から覚めたら
頑張るから
今だけは甘えてもいいでしょ・・・?
桐沢さんにしがみつく私は
まるで猫のようで
髪を撫でてくれるその大きな手に
安心して深い眠りについた・・
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