子どもの名前はゆい(子役で可愛いこの名前だからw)で固定されています。
『ただいま』
『洋さん、お帰りなさい。早かったね』
『今日は・・・』
『あ、ごめんなさいゆいが泣いてるみたい』
そうバタバタと部屋に戻る陽菜。
『忘れてるかな・・・?』
今日は結婚記念日。
実は俺も忘れていたんだが・・・
あいつらが・・・。
『ボス、今日は結婚記念日では?』
『え・・・・』
『わぉ!!そうか・・・ボスおめでとうございます』
『克之さすがやな!!ボスと白崎の結婚記念日まで覚えとんのか?』
『白崎さんではなくて桐沢陽菜さんですよ。それに、記念日とか覚えるのは得意なので。5年目でしょうか?』
『さすが』
『ボス、今日は早く帰らないと白崎・・・いや、桐沢陽菜さんが怒るんじゃないですか?』
『そうですよボス、記念日は女性にとって大切な日ですからね』
『・・・そうか・・・結婚記念日』
俺はあいつらの計らいで定時になるとすぐに2課を追い出された。
いい部下に恵まれたな・・・そう思い自宅へ帰る途中、あるお店に目がいった。
『あの服陽菜に似合いそうだな』
正直、こういう店に1人で入るなんて初めてだ。
案の定、ぎこちない態度で店員さんに笑われたが、陽菜の事を思い浮かべて説明する俺に、店員さんも一緒になってあれこれ教えてくれて無事に買い物もできた。
そんな事があって帰って来たのだが・・・。
ゆいの世話や家事をバタバタとする陽菜は忙しそうで声を掛けるのもためらうくらいだ。
帰りがいつも遅い俺はゆいが眠ったあとの陽菜しか見ていなかった。
母親ってこんなに大変なんだな・・・俺は初めてそう思った。
ゆいが寝た後2人で夕食をとる。
『今日は事件なかったの?』
『まぁ、そんなとこだ』
『せっかく早く帰ってきたんだからゆっくりしてね』
『陽菜・・・お前も疲れてるだろ?いつもゆいのこと任せっきりで悪いな』
『そんなこと・・・洋さんは仕事してるんだし、気にしないで』
そう言う陽菜の顔はすっかり母親の顔だ。
ご飯も食べ終わった頃。
『陽菜、今日は俺が洗うから』
『え?いいよ私やるから』
『いいんだ、俺がやる』
『洋さん疲れてるんだから早く・・・きゃ・・・』
そう言う陽菜の腕をひっぱってソファに座る。
『洋さん?』
『陽菜、いつもありがとう』
『どうしたの?急に』
『今日・・・結婚記念日だ』
『あ・・・・・・3月○○日・・・・忘れてた・・・・』
『実は・・・俺も忘れてたんだが・・・』
2課での出来事を陽菜に話す。
『みんなが?ふふっ!!いい部下だね』
『そうだな・・・いい部下に、いい元部下陽菜』
『いい部下だったけど、桐沢陽菜としてはどうかな?』
そう聞く陽菜の耳に唇を近づけて・・・
『最高だよ』
『ん・・・・ほんとに?』
『当たり前だ。そうだ、これ・・・結婚記念日のお祝いに』
『え・・・私に?』
『あぁ・・・気に入ってくれるといいんだが』
『開けてもいい?』
そう聞いて包みを開ける陽菜・・・。
『うわぁ!!可愛い!!!これ洋さんが?ありがとう!!』
満面の笑みでそう言う陽菜にホッとする。
『着てみてもいい?』
『おぅ』
しばらくして・・・
『どうかな?』
俺の選んだワンピースに着替えた陽菜はとても綺麗で・・・。
『・・・・・・・・・』
『洋さん・・・・?えっと・・・変かな?』
『・・・・・・・・』
『洋さ・・・・ん・・・・?』
『うぉ・・・陽菜に見惚れてた』
『ほんと?』
そう言う陽菜の顔は久しぶりに見る女性の顔。
『陽菜、綺麗だ』
『んっ・・・・洋さん・・・あっ・・・・』
陽菜の色っぽい声に俺のスイッチは完全に入ってしまった。
桐沢
『陽菜・・・愛してるよ。いつも家を守ってくれて感謝している。ゆいのことも本当にありがとう』
『洋さん・・・私の方こそ・・・ありがとう』
『陽菜・・・俺の前では・・・俺だけの前ではいつまでも一人の女性でいてくれ』
『ん・・・・』
そう言って陽菜の為に買って来たワンピースに手をかける。
『やっ・・・恥ずかしい・・・』
陽菜は体をよじるけど・・・ワンピースはあっという間に脱がされて・・・
『やだ・・・恥ずかしい、電気ついてるし・・だめ・・・んっ・・・出産して体も変わってるし・・・』
『どこがだ?前と同じで綺麗だ陽菜』
そう言って陽菜の体のラインを指でなぞる。
『だって・・・出産してからこうするの初めてだし・・・やぁ・・・・』
『ダメだ・・・もう我慢できない』
そう言って陽菜の2つのふくらみに片手を伸ばし、
まだキスしかしてないのに熱くなった陽菜のそこを覆う最後の布に手を伸ばす。
『あっ・・・ん・・・・・はぁ・・・』
『まだ触ってないのに溢れてる』
『やぁ・・・言わないで・・・ん・・・・』
『陽菜、綺麗だ・・・』
『あぁ・・・・んぅ・・・はっ・・・・・はぁぁっ・・・・やぁ・・・洋さ・・・・ん・・・・』
『陽菜、すごく溢れてる。そんなに感じてくれてるのか?』
『ん・・・だって・・・・久しぶりだから・・・はぁ・・・・あっー・・・・』
『これからもずっと愛してる、陽菜』
『ん・・・私も・・・』
結婚して5年。
ゆいを産んで半年・・・
俺は陽菜と出会い色んな経験をした。
同じ刑事という職につき互いに惹かれあった。
辛いことも楽しいことも悲しいことも共に支え合って過ごし・・・結婚した。
子どもが出来て刑事という仕事を辞めた陽菜。
今は家庭に入りゆいを育て、いつも留守にしがちな家を守ってくれている。
当たり前の毎日だが・・・こうして刑事として仕事を出来ているのも、すべて陽菜のお蔭だと改めて思う。
陽菜・・・これからもこんな俺だけどよろしくな。
今までも、今も・・・そしてこれからもずっと陽菜を愛し続ける、そして家族をずっと守っていくから・・・・。
隣で眠る陽菜にそっと呟く。
愛してる陽菜・・・。
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