『ねぇ、なんでそんなに離れて座ってるんだい?』
『だって、学人さんすぐに触ってくるから・・』
『ふっ、子猫ちゃんが可愛すぎるからだよ?もっとこっちおいで?』
『だ、ダメです!!まだ明るいですし・・その・・』
『ん?暗ければいいのかい?ってか何を想像してるのかな?子猫ちゃん』
『も、もう!!からかわないで下さい!!学人さんのバカッ!!』
『バカ!?そう・・』
『いやいや、本気でへこまないで下さいよ 学人さん』
学人さんって年上なんだけど可愛いよね
『ふふふっ』
『どうして笑うんだい?』
『だって・・学人さん可愛いから』
『・・・・・・・』
あれ?黙っちゃって・・可愛いなんて言ったから怒らせちゃったかな?
私は慌てて学人さんの顏を覗き込んだ
学人さん・・顏が真っ赤!!
そう思っていたら急に強い力で引き寄せられた
『うわっ!』
目の前には学人さんの整った顔が迫っていた
『あ、あの』
『可愛い?そんなことを言う子猫ちゃんにはお仕置きが必要みたいだね』
そう言って私を見つめる学人さんの顏は
女性から見ても本当に色っぽくて綺麗で
『んっ、やっ・・』
そっと落とされたキスはだんだん深いものに変わっていって
やっぱり・・私は学人さんには逆らえない
学人さんから匂うバラの香りと甘い口づけに
私は今日も身を任せていくことしかできなかった・・
『うん・・』
『おはよう、子猫ちゃん』
『んっ・・』
目を開けるとそこには学人さんの裸と
何も身に着けていない自分の体・・
あれ?私
『えっ!!!!い、いい今何時ですか?』
『ん?17時だけど?』
『うわぁ!!!!!洗濯!!!夕飯!!!!!』
『そっち?』
『が、学人さん!!ど、どいてください!!!!』
『いやだ』
そう言って私の体を抱き締める大好きな人
『だ、ダメです!!!洗濯を取り込んで夕飯の支度をしなきゃ!!』
うっ・・この顏に弱いんだよね 私
『あの・・学人さん離して下さい?』
『俺だけの家政婦にならない?陽菜』
ずるい・・こんな時ばかり名前で呼ぶなんて
10歳も歳の離れた学人さんが可愛くて愛おしくてたまらない
そんな大好きな人に自分からキスをする
『いい子で待っていて下さいね、学人さん』
いつもは恥ずかしくて自分からキスなんてしない私だから
驚いた顔をしてたけど
次の瞬間にはいつもの意地悪なほほ笑みを浮かべて
『今夜は寝かせないから・・そのつもりでね陽菜』
『も、もう!!!』
そう言って部屋を出ていく私を可笑しそうに見つめている学人さん
廊下を歩いている私は早く家政婦の顔に戻らなきゃと思いながらも
にやにやが止まらなかったのだった(*/∀\*)←
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